MENU

星空の宝庫、神津島。星空保護区認定&星空鑑賞会について

星空保護区は、光害の影響のない、暗い自然の夜空を保護・保全するための優れた取り組みを認証する制度です。
この制度は、国際ダークスカイ協会(IDA)というNPO団体が2001年に取り組みを始め、天文学者や環境学者などが光害問題に取り組んでいます。
星空保護区の認定には、単に「星が綺麗に見える」だけではなく、屋外照明に関する厳格な基準や、地域における光害に関する教育啓発活動などが求められます。

日本国内では現在、神津島を含めて4ヶ所の星空保護区が認定されています(西表石垣国立公園、神津島、岡山県井原市美星町、福井県大野市南六呂師)。
光害に配慮した質の良い屋外照明の利用は、自然環境だけでなく、人間の健康や安全、省エネルギーなどにも貢献します。
星空保護区は、自然と共生するまちづくりの一例として、注目されています。

神津島での「星空保護区」の取り組み

神津島は2020年12月に東京都初の保護区「ダークスカイ・アイランド」に認定されました。

神津島では2019年夏頃から、星空保護区の申請に向けて島内の街灯・防犯灯536基のうち約9割以上を夜空に光がもれない光害対策型の街灯・防犯灯に付け替えを行いました。
神津島は絶滅危惧種のカンムリウミスズメの生息地であるほか、渡り鳥のオオミズナギドリなども飛来する島のため、光害対策は野鳥保護にもつながります。

また、認定にあたって必要になる啓発活動の一部である「島民ガイドによる星空観賞会」は、星空保護区申請に取り組む前から実施されており、島内のガイド養成講座「神津島星空ガイド養成講座」では星座や月に関する知識を座学と実地で学びます。養成された島民ガイドによる星空ツアーは神津島観光の目玉でもあり、多い時にはひと晩に20人近く参加することもあります。

認定ガイドによる星空鑑賞会はよたね公園にて開催されるので、神津島に滞在する際は観光協会へ予約するのを忘れずに!



一緒に行きたい人にシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

伊豆諸島専門WEBメディア「伊豆諸島ファン!」運営。島の情報発信をライフワークに、モデル・ライター・ガイド・アンバサダー・物産展売り子として活動。島への愛と行動力で、島を繋ぐ架け橋に!