御蔵島の森ネコを預かるボランティアをはじめませんか?
伊豆諸島・御蔵島には野生化したネコがおり、渡り鳥であるオオミズナギドリなどを捕食してしまう問題を解決するために、ヒトとの生活に慣れてもらいながらネコの飼い主を探す活動をしている「御蔵島のオオミズナギドリを守りたい有志の会」があります。
渡り鳥が島にいなくなる冬が活動のオンシーズンで、一年間で約60~70匹程度のネコを捕獲し、それぞれ飼い主の募集を行う流れです。
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ネコ預かりボランティアとは
御蔵島で捕獲したネコの飼い主さんが決定する・もしくは提携の譲渡型猫カフェ等に引越しが決まるまでの数カ月間、お家で預かるボランティアです。
飼育にかかる費用はボランティア負担となりますが、避妊去勢や預かり中の急病等、治療費は団体が負担します。
野生のネコは凶暴?
「つい最近まで島の森の中で暮らしていたなんて、とても凶暴で人になつかないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ネコはルーツをたどると1万年単位でヒトと暮らしてきた伴侶動物です。
野生化したネコといっても町で見かけるノラ猫とほとんど変わりません。
御蔵島から来て1-2ヶ月でヘソ天しだしたり、膝に乗ってくるような子もいます。
なんだ、普通のネコじゃないか。
上記のことばは、森ネコの写真を展示する写真展のキャッチフレーズです。
私も初めて預かるときは「大丈夫だろうか」「噛まれたりしたらどうしよう」「健康状態が悪くて動物病院通いになるのでは」と不安でしたが、まったくの杞憂で、むしろ預かる子の中には「君は本当に御蔵島で野生のネコだったの?」と聞きたくなる子も。
そうは言っても…と心配な方は、会と提携している人形町の猫カフェ『たまゆら』へ訪れてみてください。
きっと上記のキャッチフレーズが思い浮かぶはずです。
預かりにはどれくらいの費用がかかるの?
一般的にネコを預かる際、初期費用が発生する代表的なものは以下のとおりです。
- ネコ用ケージ
- 猫キャリー
- 水入れ、ごはん皿
- 猫じゃらしなどのおもちゃ
この他に、継続して費用が発生するのは
- キャットフード
- トイレ砂
- 爪とぎ
などです。
初期費用では一番高額なケージの費用がかかるため3万円程度~が目安ですが、継続して費用がかかるもののほとんどはキャットフードですので、だいたい月額で1000円強~が目安になると思います。
ちなみに、ネコの預かりでは一般的にプレミアムフードと呼ばれる、ピュリナやロイヤルカナン、サイエンスダイエットなど指定のフードをあげることになります。
価格はだいたい下の商品リンクくらいのお値段です。
愛着が湧いちゃったらどうしよう…
預かりボランティアの話をするとよく聞かれる質問のひとつです。この場合はまず団体に「家族にすることを検討しているのですが」と申し出て、預かりからトライアルに切り替えられるか聞いてみましょう。
トライアルってなに?
正式にネコを譲渡する前に、2週間など決められた期間で猫との相性や里親として問題ないか確認し、その後問題がなければ正式譲渡となる、いわばお試しの期間のことを指します。
問題なければおうちの子として迎えることができます。
ネコと暮らしたことがない・長期で飼うのがむずかしい方にも
猫を飼ってみることには興味があるけど、なかなか一歩を踏み出しづらい。もしくは、猫の譲渡会などに行っても年齢や家族構成を理由にお断りされてしまった、という方も、預かりボランティアであれば無理なく猫との生活が可能です。
気になった方はぜひ「御蔵島のオオミズナギドリを守りたい有志の会」WEBサイトをチェックしてみてくださいね。