さるびあ丸・橘丸はフェリーじゃない!?
海を渡って島に行くことは魅力的で特別な体験です。しかし、船に乗ったことがない方にとっては、船の種類に関することは複雑かもしれませんね。
そこで今回は、フェリーについてご紹介します。
船旅の可能性を広げる船の種類について、一緒に探っていきましょ~
フェリーってなに?
フェリーって大きな船のことを言うんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実は伊豆諸島に行くさるびあ丸や橘丸はフェリーと呼ばれていません。
一般的にはフェリーといえばクルーズ船や客船を意味して使われることが多く、伊豆諸島北部と竹芝をつなぐさるびあ丸と、伊豆諸島南部と竹芝をつなぐ橘丸はフェリーといいませんが、下田から新島・式根島・神津島を渡るフェリーあぜりあは名前の通りフェリーです。
ややこしいですが…フェリーではない船には決定的な違いがひとつあるのです…。
なんだかわかりますか?
フェリーの特徴
フェリーは、日本では一般的にカーフェリーの略称として使われ、短距離航路の船として運行されています。
乗客だけでなく、車や自転車、バイクなど様々な乗り物を運ぶことができます。
カーフェリーにはランプウェイと呼ばれる車両の上陸口があり、車両に乗ったままでもスムーズに船内へ乗り入れることができるのが最大の特徴です。
このランプウェイは、車両の運搬をスムーズに行うために非常に重要な役割を果たしています。
そう、このランプウェイがある船をカーフェリーと呼ぶのです!
写真提供:@panauru_さん
とはいえデメリットも…
ランプウェイがあるカーフェリーは車のまま船へ乗船できたりと便利ですが、ランプウェイを船からかけないといけない関係上、潮位が低かったり、時化のときはランプウェイがかけられずに欠航になってしまうことがあります。また、車を積めるということはつまり船内に客室のスペースが確保しにくくなるとも言えます。
さるびあ丸や橘丸がカーフェリーではないのは、ちゃんと理由があるんですね~
フェリーはみんなカーフェリーなの?
ところで…日本でフェリーといえばおおむねカーフェリーのことを指しますが、本来の英語の【felly】にはカーフェリーだけを指す意味はなく、目的地のある(遊覧目的ではない)航路の船は基本的に【フェリー】と呼称します。英語の意味でいけばさるびあ丸はフェリーだ!といっても間違ってはいないのですが…和製英語のむずかしいところです。。
とはいえ、東海汽船ではさるびあ丸や橘丸のことを「フェリー」ではなく「大型船」と呼称しています。
伊豆諸島には空路にも似たような話が
伊豆諸島は船だけではなく調布飛行場から小型飛行機でも行くことができますが、新中央航空の小型飛行機は「セスナ」ではないという話もあったりします。
もーややこしいな〜。この話はまた別の機会に…