八丈島の太陽の恵みが育む「八丈フルーツレモン」の魅力について
photo by JAタウン
八丈島は美しい自然景観と豊かな土壌が特徴の島であり、その中でも八丈フルーツレモンは八丈島の誇る特産品のひとつです。この記事では、八丈フルーツレモンの魅力とともに、その利用方法やお土産としての魅力についてもご紹介します。
八丈島での菊池レモンの発祥について
八丈フルーツレモンの発祥は、1940年に北マリアナ諸島のテニアン島から日本へ戻ってきた菊池雄二さんがレモンの苗を八丈島へ持ってきたことでした。
テニアン島はサイパンのお隣に位置し、現在はグアムやサイパンと同じくアメリカ領となっています。
大正~昭和初期にかけて日本が統治していて、開拓団として日本人が多く移り住んでいました。
その後八丈島の農家の間でレモン栽培が広がり、小笠原にも挿し木した苗が広がって小笠原でも栽培がさかんになりました。
なので、八丈フルーツレモンと小笠原産のレモンは特徴が似ているんですよ~
菊池さんが発祥であることから「菊池レモン」として八丈島で栽培されていましたが、様々な栽培方法の改良を経て、ハウス内で樹上完熟させる技術がスタンダートとなりました。
2014年に、八丈島のJAレモン部会で親しみやすく魅力の伝わりやすい名称の公募を行って「菊池レモン」を「八丈フルーツレモン」と改名して販売が行われるようになりました。
「八丈フルーツレモン」はまだ新しい名前なんです!
八丈フルーツレモンの特徴と魅力
八丈フルーツレモンは、その名の通りフルーツとしてまるごとおいしく食べられるレモンです。
普通のリスボン種のレモンと比較すると、マイヤー種のような特徴を持っています。
マイヤー種のレモンって?
普通のレモン(リスボン種)とオレンジが自然交配してできた、レモンとオレンジの中間点のような特徴があるレモンです。
マイヤーさんという方が発見したのでマイヤー種といいます。
八丈フルーツレモンはおおきい!
八丈フルーツレモンと普通のレモンの違いの1つ目は大きさ。普通のレモンが大体ひとつ100g〜150g程度なのに対し、八丈フルーツレモンは200〜400g程度とかなり大ぶりです。
八丈フルーツレモンは皮までおいしい!
レモンの果肉と皮の間の白い部分を「アルベド」、「中果皮」と呼ぶのですが、この部分には苦み成分が含まれています。
一般的な果皮を使ったレモンゼリーなどに苦みがあるのはこれのせいなんですね…。
八丈フルーツレモンはアルベドの部分に含まれる糖分が多くふわふわしており、皮まで食べても苦みを感じず、食感もよいのが特徴です。
八丈フルーツレモンの利用方法
八丈フルーツレモンは、肉や魚料理に添えたり、デザートに加えることで、料理の味をさわやかに引き立ててくれます。
特に暑い季節には、レモンの爽やかな香りと味わいがリフレッシュ効果をもたらし、食欲をそそります!
また、ビタミンCや食物繊維が豊富なので、美容や健康にも良いですね。
皮まで使っても苦味が出ないのが特徴なので、まるごと単体で加工することが多いです。
八丈島内でも、レモネードなどに加工しているカフェなどがあります。
八丈フルーツレモンのお土産品について
八丈フルーツレモンの加工品は、お土産としても人気があります。ジャムやマーマレード、グミなど多岐にわたり、お土産品としても喜ばれること間違いなし。観光シーズンには、地元の特産品として観光客にも愛されています。
ぜひ八丈島を訪れた際には、八丈フルーツレモンの美味しさと魅力を堪能してみてくださいねー!
参考文献:https://www.chiikishigen.metro.tokyo.lg.jp/introduction/details/introduction_43.html