ニガッタケって何だ!?たこうな・マダケの美味しい食べ方
主に伊豆諸島南部で5月〜6月ごろ食べられる細いタケノコ「ニガッタケ」。
苦たけ、たこうな、マダケとも言います。
今回はニガッタケの魅力やレシピについてご紹介します。
ニガッタケ(たこうな)は、イネ科マダケ属の竹の一種で、見た目は非常に細長いタケノコ、といったところです。
主に伊豆諸島の南部である三宅島〜八丈島で食べられることが多く、収穫後時間が経つと苦味やえぐみが出るため、刈ってからあまり日を開けずに剥いて加熱したり冷凍保存することが一般的です。
また、竹の仲間ということもあり、多くの食物繊維やビタミン、ミネラルが含まれているため、健康にも良いとされています。
竹の一種ということはすなわちたくさん生えてくるので、シーズン中はずっとニガッタケを食べている方も…。
ニガッタケのむき方
流派がいろいろありますが、先の部分の葉っぱを指に巻き付けて先の硬い部分を引っ張って取り、外側の硬い部分をむいていくのがスタンダート。
これがまた大変な作業です。
慣れている人だとスルスルむいていくのですが…。
ニガッタケの食べ方
ニガッタケの食べ方としては、炙ってから剥いて塩で食べたり、剥いて茹でてから酢味噌につけて食べたり、普通のたけのこと同じく炊き込みご飯や煮物にすることもあります。
食べ方1. ニガッタケの天ぷら
材料:ニガッタケ、小麦粉、卵、水、塩
作り方:ニガッタケを剥いて水洗いし、先の方を使います。太い方は破裂しないように切り込みを入れておきます。
小麦粉と卵、水、塩を混ぜた衣につけて普通の天ぷら同様揚げます。
サクッとした衣とシャキシャキとしたニガッタケの相性が抜群です。
食べ方2. ニガッタケの炊き込みご飯
材料:ニガッタケ、米、にんじん、油揚げ、酒、しょうゆ、水
作り方:米を炊飯器に入れて通常よりやや少なめに水加減したら、ニガッタケ、細切りのにんじんと油揚げ、酒、しょうゆを加えて炊きます。炊き上がったご飯にシャキシャキとしたニガッタケがアクセントになり美味です。天ぷらで余った下の部分を使ってもよし。
家庭以外ではどこで食べられる?
そもそもニガッタケ(たこうな)は出荷したり観光客向けに販売している数が少なく、基本的に島内消費がメインです。
シーズンの5-6月ごろに三宅島・八丈島に行ってみるか、神田の『東京島酒場 大』さんでも食べられます。